ウクライナ人道危機救援金への寄附等について

2022年03月03日

東京都隊友救護赤十字奉仕団は、日本赤十字社におけるウクライナ人道危機救援金の受付開始に伴い、同救援金に奉仕団有志の寸志を寄附致しました。本団は赤十字ボランティアの一員として政治性のある発言は適いませんが、しかし、重要なことは国際人道法の精神および条項に則り、民間人が紛争の被害を受けないこと。病院や民間施設が攻撃対象にならないこと、捕虜が人道上の処遇を受けることなどがきちんと担保されることであり、それはいかなる政府・軍・交戦団体であろうと、またいかなる思想信条、立場、状況、条件下においても普遍のルールであるということです(赤十字と国際人道法についてはこちらを参照)。

現在、赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟、ウクライナ赤十字社や隣国ルーマニア赤十字社はじめ各国赤十字・赤新月社が支援に動く中、日本赤十字社でも海外救援金の受付がはじまっており、本団も退職自衛官・予備自衛官等でつくる日本赤十字社東京都支部登録の特殊赤十字奉仕団としてなにがしか協力できないかと企図したことが今回の協力でした。些少な金額であるかもしれません(日本赤十字社によるウクライナ情勢に関する速報についてはこちらを参照。)。しかし、金額の大小を問わず、一刻も早く支援をすることが結果としてウクライナ国内で救援を待つ人々にとって重要なのではないか。そのように思料した次第です。政治的なことはさておき、ウクライナ国内の人道危機が一刻も早く打開され、人道上の危機にある方々が救済されることを祈念するばかりです。

なお、このほど令和3年度中、本団有志が協力致しましたアフガニスタン人道危機救援金トンガ大洋州噴火津波救援金それぞれの受領証を拝受しました。両地域も依然、紛争や災害によって厳しい状況におかれ、それぞれ現在も海外救援金の受付が続いています。なお、これら3つの救援金の詳細は日本赤十字社の公式ウェブサイトの救援金受付のページを赤字でリンクしております。ご関心のある方は公式ウェブサイトをご覧になり、お手続き頂ければと存じます。

さて、本団の海外救援金は都度、その金額が異なりますが、地域や時期により救援金額に差異がある点は特に他意はございません。赤十字の基本原則では「公平」は大切な精神の一つですが、本団ではその都度、有志のよる余力を前提として災害義援金・海外救援金を集め納付をしており、その点はご寛恕頂ければと存じます。

本団は令和元年の結団以来、日本赤十字社のNHK海外たすけあいのほか、バングラデシュ南部避難民救援金中東人道危機救援金などすべてではありませんが、平和・国際安全保障に関する海外救援金への参加に努めて参りました。金額の大小はともかくそれが本団の重要テーマであり、国際人道法に基づく平和を希求する赤十字ボランティアのメンバーシップの実践であると考える故です。

本団としては赤十字のコミュニティの一員として、退職自衛官・予備自衛官等の立場で平和と向き合ってきた者として、人道平和或いは災害救護に対して地道な活動及び協力を企図して参りたいと存じます。皆様にはご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


参照文献・URL

日本赤十字社公式ホームページ「ウクライナ人道危機救援金」(2022年3月3日閲覧)

同社ホームページ「赤十字と国際人道法」(2022年3月3日閲覧)

同社ホームページ「【速報】ウクライナ人道危機における赤十字の対応」(2022年3月3日閲覧)

同社ホームページ「トンガ大洋州噴火津波救援金」(2022年3月3日閲覧)

同社ホームページ「NHK海外たすけあい」(2022年3月3日閲覧)

同社ホームページ「バングラデシュ南部避難民救援金」(2022年3月3日閲覧)

同社ホームページ「中東人道危機救援金」(2022年3月3日閲覧)

ウクナイナ人道危機にかかるオンライン報告会について

これまで赤十字で実施されてきた、ウクナイナ人道危機の救援活動に関するオンライン報告会の様子が開催後、動画でアップされておりましたので掲示致します。

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